亡くなった家族がみずほ銀行に口座を持っていた場合、相続人が手続きをすると、預金を払い戻して受け取れます。
みずほ銀行の相続手続きは、Webフォームか専用ダイヤルで亡くなったことを伝え、送られてくる資料に沿って書類をそろえる流れです。
この記事では、みずほ銀行の公式の案内に沿って、4つのステップ、連絡の方法と受付時間、必要書類、支払いまでの日数をわかりやすく説明します。
- 連絡はWEB受付フォーム(平日5時〜19時)か、専用ダイヤル(0120-324-876、平日9時〜17時)
- 連絡を受けると、亡くなった方の入出金が止まる
- 送られてくる「相続手続きのご案内」と「相続関係届書」に沿って書類をそろえる
- 書類を出してから約2週間程度で手続きが終わる
みずほ銀行の相続手続きの流れ(4ステップ)

| ステップ | やること |
|---|---|
| 1. 連絡・資料の取り寄せ | Webフォームか電話で連絡。手続きの資料が郵送で届く |
| 2. 必要書類の準備 | ケースに合った書類をそろえる(原本) |
| 3. 書類の提出 | 返信用封筒で送る。預金以外の取引がある場合は来店が必要になることも |
| 4. 払い戻しなどの手続き | 書類を出してから約2週間程度で完了 |
ステップ1:亡くなったことを連絡する
| 方法 | 受付時間 |
|---|---|
| WEB受付フォーム | 平日5時〜19時(12月31日〜1月3日、土日・祝日・振替休日を除く) |
| ご逝去のご連絡専用ダイヤル 0120-324-876 | 平日9時〜17時(同上) |
連絡するときは、亡くなった方の通帳やキャッシュカードなど、取引内容がわかるものを手元に用意します。
連絡を受けると、みずほ銀行は亡くなった方の口座の入出金を止めます。
公共料金などの引き落としがある場合は、先に引き落とし口座を変えておきましょう。
送られてくる資料
連絡後、指定した住所に次の資料が届きます。資料は、みずほ銀行の窓口でも受け取れます。
- 相続手続きのご案内:必要書類や、用意する戸籍謄本などの説明
- 相続関係届書:みずほ銀行所定の書類
連絡以外の問い合わせ先
| 知りたいこと | 問い合わせ先 |
|---|---|
| 相続手続きについて質問したい | 取引のある支店 |
| 口座があるか、残高がいくらかを知りたい | 電話では受け付けていないため、近くのみずほ銀行に来店(来店予約サービスが便利) |
専用ダイヤルは、亡くなったことの連絡のための窓口です。手続きの細かい質問は、取引店に問い合わせましょう。
ステップ2:必要書類をそろえる
必要書類は原本を出します。返してほしい場合は、提出するときに申し出ると、コピーを取ったうえで原本を返してもらえます。
みずほ銀行の案内では、必要書類は「遺言書・遺産分割協議書がない」「遺産分割協議書がある」「遺言書がある」の3つのケースで分かれています。
銀行の相続手続きで一般的に求められる書類の例は、次のとおりです。
| ケース | 一般的に求められる書類の例 |
|---|---|
| 遺言書も遺産分割協議書もない | 相続関係届書、戸籍謄本など、相続人の印鑑証明書、通帳・キャッシュカードなど |
| 遺産分割協議書がある | 相続関係届書、遺産分割協議書、戸籍謄本など、印鑑証明書、通帳・キャッシュカードなど |
| 遺言書がある | 相続関係届書、遺言書(自筆の場合は検認済みのもの、または遺言書情報証明書)、戸籍謄本など、印鑑証明書、通帳・キャッシュカードなど |
みずほ銀行のよくある質問では、相続手続きには「相続関係届書」や戸籍謄本、印鑑証明書などが必要で、遺言書の有無などで必要書類が変わると説明されています。
取引内容や相続の状況によっては、追加の書類を求められることがあります。
正確な書類は、届いた「相続手続きのご案内」で確認してください。
代理人が手続きする場合
相続人以外の代理人が手続きをする場合は、委任状と、代理人の実印・印鑑証明書が必要です。
海外に住んでいる相続人がいる場合
海外に住んでいて、日本で印鑑証明書を取れない相続人もいます。
その場合は、印鑑証明書の代わりに、大使館・領事館や海外の公証人(notary public)などが発行する「サイン証明書」が必要と案内されています。
ステップ3:書類を出す
そろえた書類は、返信用封筒で送ります。
ローン・融資や貸金庫など、預金以外の取引がある場合は、来店しての手続きが必要になることがあります。
来店するときは、来店予約サービスを使うと窓口で並ばずに済みます。
ステップ4:払い戻しを受ける
必要書類を出してから、約2週間程度で手続きが終わります。
ローン・融資や貸金庫などの取引がある場合は、さらに日数がかかることがあります。
書類をそろえるときのポイント

法定相続情報一覧図を使う
みずほ銀行の案内でも、相続手続きの基礎知識として法定相続情報一覧図が紹介されています。
一覧図の写しがあれば、戸籍の束の代わりとして使え、ほかの銀行の手続きと同時に進められます。
作り方は法定相続情報一覧図の作り方で解説しています。
遺産分割協議書に口座を特定して書く
遺産分割協議書を使う場合は、「みずほ銀行〇〇支店 普通預金 口座番号〇〇〇〇〇〇〇」のように、どの口座を誰が受け継ぐかをはっきり書きます。
書き方と無料の雛形は遺産分割協議書の書き方|Word雛形4パターンにあります。
遺言書がある場合
自宅で保管されていた自筆証書遺言は、先に家庭裁判所の検認を受けてから銀行に出します。
法務局の自筆証書遺言書保管制度を使っていた場合は、検認は不要で、法務局で「遺言書情報証明書」を取って出します。
遺言の種類ごとの違いは自筆証書遺言の書き方と文例で解説しています。
残高証明書が必要なとき
相続税の申告などのために、亡くなった日の残高を証明する書類が必要な場合は、みずほ銀行で「相続預金の残高証明書」の発行を依頼できます。
口座を解約する前に依頼しておくと安心です。
葬儀代などで急ぎのとき
遺産分割が終わる前でも、「遺産分割前の相続預金の払戻し制度」により、相続人が1人で一定額まで払い戻しを受けられます。
- 払い戻せる額:口座の残高×3分の1×その相続人の法定相続分
- 上限:1つの金融機関につき150万円
利用したい場合は、取引店に相談しましょう。
みずほ信託銀行の遺産整理業務について
みずほ銀行の案内では、みずほ信託銀行が相続手続きをまとめて手伝う「遺産整理業務」も紹介されています。
みずほ銀行は、みずほ信託銀行の信託代理店として、紹介などを行っています。
仕事で忙しい、財産が多くて何から手をつければよいかわからない、といった場合の選択肢の1つですが、費用がかかるため、内容を確認してから検討しましょう。
みずほ銀行の手続きを始める前の準備
みずほ銀行では、連絡の窓口と受付時間が決まっているので、先に確認しておくと手続きがスムーズです。
- 受付時間:WEB受付フォームは平日5時〜19時、専用ダイヤル(0120-324-876)は平日9時〜17時。土日祝日は受け付けていない
- 通帳・証書・キャッシュカード:連絡のときに取引の内容を伝えるのに使う
- 口座があるかわからない場合:電話では確認できないので、来店予約をして窓口で相談する
- 預金以外の取引:ローンや貸金庫がある場合は、来店が必要になることがある
- 書類の原本:提出は原本。返してほしい書類は、提出のときに申し出る
「相続手続きのご案内」と「相続関係届書」が届いたら、案内に沿って書類をそろえます。
手続きが終わるまでの期間の目安

みずほ銀行の案内をもとに、連絡してからお金を受け取るまでの期間をまとめると、次のようになります。
| 段階 | 期間の目安 |
|---|---|
| 連絡してから資料が届くまで | 郵送で届く(窓口でも受け取れる) |
| 書類の準備 | 相続人の状況による |
| 書類を出してから完了まで | 約2週間程度 |
みずほ銀行では、書類を出してから約2週間程度で手続きが完了します。預金以外の取引がある場合は、さらに日数がかかります。
実際には、戸籍集めや遺産分割協議に時間がかかることが多く、全体で数か月かかることも珍しくありません。
よくある失敗と防ぎ方
| 失敗 | 防ぎ方 |
|---|---|
| 連絡したら公共料金の引き落としが止まった | 連絡の前に、引き落とし口座を別の口座に変えておく |
| 印鑑証明書の期限が切れていた | 銀行が求める期限を確認し、協議書を作るタイミングで全員に取ってもらう |
| 遺産分割協議書に口座が書かれていなかった | 銀行名・支店名・口座番号まで書いて、誰が受け継ぐかを特定する |
| 戸籍が途中で途切れていた | 出生から死亡まで、日付がつながっているか確認する。法定相続情報一覧図を使うと確実 |
| 自筆の遺言書をそのまま出した | 自宅で保管されていた遺言書は、先に家庭裁判所で検認を受ける |
相続税がかかりそうな場合や、申告が必要か迷う場合は、税理士に相談すると具体的な税額を確かめられます。
よくある質問
土日に連絡できますか?
WEB受付フォームも専用ダイヤルも、平日のみの受付です(12月31日〜1月3日、土日・祝日・振替休日を除く)。
Webフォームは平日5時〜19時まで使えるので、仕事の前後でも連絡できます。
口座があるかどうか、電話で教えてもらえますか?
みずほ銀行の案内では、口座の有無や残高の確認は電話では受け付けておらず、来店が必要とされています。
来店予約サービスを使うとスムーズに案内してもらえます。
戸籍謄本はコピーでもいいですか?
必要書類は原本の提出が求められています。
返してほしい場合は、提出のときに申し出れば、コピーを取ったうえで原本を返してもらえます。
ほかの銀行の手続きと何が違いますか?
流れはほぼ同じですが、所定の書類の名前(みずほ銀行は「相続関係届書」)や受付時間、書類の有効期限などが違います。
三井住友銀行は三井住友銀行の相続手続き、三菱UFJ銀行は三菱UFJ銀行の相続手続きで解説しています。
相続手続きに期限はありますか?
銀行の相続手続きそのものに、法律上の期限はありません。
まとめ
監修者
行政書士(2018年11月開業)・社会保険労務士試験合格。
遺産分割協議書の作成や相続人の調査(戸籍の収集)など、相続の書類づくりに携わっています。
このサイトでは、法務局・裁判所・国税庁・金融機関などが公表している一次資料で確かめた内容だけを書いています。
詳しくは運営者情報をご覧ください。
参考資料:みずほ銀行「大切な方が亡くなられたら」/みずほ銀行 よくあるご質問「相続手続きにはどんな書類が必要ですか。」ほか(2026年9月25日確認)

