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エンディングノートの書き方|書くこと・遺言書との違い・無料Wordひな形

エンディングノートの書き方 遺言
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エンディングノートは、もしものときに家族が困らないよう、自分の情報や希望を書き残しておくノートです。

決まった書式はなく、市販のノートや、無料のひな形を使って自由に書けます。

ただし、エンディングノートには遺言書のような法的な効力はありません。

この記事では、エンディングノートに書くこと、書き方のコツ、遺言書との違い、保管のしかたを説明します。

そのまま使えるWordのひな形も無料で用意しました。

先に結論
  • エンディングノートは、財産の情報・連絡先・医療や葬儀の希望などを家族に伝えるためのノート
  • 法的な効力はない。財産の分け方を決めたいなら遺言書を作る
  • 暗証番号やパスワードはそのまま書かない。保管場所やヒントにとどめる
  • 書いたら保管場所を家族に伝え、年に1回くらい見直す
  • 法務省と日本司法書士会連合会も、無料のエンディングノート(PDF)を公開している

この記事の監修:行政書士(2018年開業・社会保険労務士試験合格)。法務局・裁判所・国税庁などの一次資料で内容を確認しています。

エンディングノートとは

エンディングノートは、自分が病気や認知症で意思を伝えられなくなったときや、亡くなったときに、家族が必要とする情報や自分の希望をまとめておくノートです。

家族は、亡くなったあとの手続きで、預金口座や保険、契約しているサービスなどを一つずつ調べる必要があります。

エンディングノートにまとめておけば、家族の手間と負担を大きく減らせます。

死亡後の手続きの全体は死亡後の手続き一覧と期限で確認できます。

遺言書との違い

エンディングノートと遺言書の違い

比べる点 エンディングノート 遺言書
法的な効力 ない ある(財産の分け方などを決められる)
書き方の決まり ない(自由に書ける) 民法で決まった方式で作る必要がある
書く内容 財産の情報、連絡先、医療・葬儀の希望、メッセージなど 誰にどの財産を渡すかなど
見直し いつでも書き換えられる 撤回や書き直しにも方式がある

「長男に家を渡したい」とエンディングノートに書いても、法的な効力はないため、相続人全員で遺産分割の話し合いをすることになります。

財産の分け方を決めておきたい場合は、エンディングノートとは別に遺言書を作りましょう。

遺言書の書き方は自筆証書遺言の書き方と文例、公証役場で作る方法は公正証書遺言の必要書類と費用で説明しています。

エンディングノートに書くこと

エンディングノートに書く主な項目

項目 書く内容の例 家族が使う場面
自分のこと 氏名、生年月日、本籍、マイナンバーカードの保管場所 死亡届、戸籍の取り寄せ
家族・連絡先 親族や友人の連絡先、連絡してほしい場面 入院や葬儀の連絡
預貯金 金融機関・支店、通帳の保管場所 預金の相続手続き
株式・保険 証券会社、保険会社、受取人 名義変更、保険金の請求
不動産 所在地、権利証の保管場所 相続登記
借入・保証 ローン、カードローン、保証人になっている契約 相続放棄の判断
年金・定期的な支払い 年金の種類、公共料金、携帯電話、サブスク 停止・解約の手続き
デジタル スマートフォン、ネット銀行、SNSのアカウント 解約、データの扱い
医療・介護 持病、服用中の薬、延命治療の希望 入院や介護の判断
葬儀・お墓 葬儀の形式、呼んでほしい人、納骨先 葬儀の準備、納骨
遺言書 遺言書の有無と保管場所 遺言書の検認、法務局での照会
メッセージ 家族や大切な人への思い —

借金や保証人になっている契約は、書きにくい内容ですが、家族が相続放棄をするかどうかを3か月以内に判断するために大切な情報です。

相続放棄の期限は相続放棄とはで説明しています。

無料ひな形のダウンロード(Word)

上の項目を表にまとめたWordのひな形です。

パソコンで入力しても、印刷して手書きしても使えます。

法務省と日本司法書士会連合会も、相続登記や遺言の説明が付いたエンディングノート(PDF)を公開しています。

法務省のホームページからダウンロードできるので、あわせて参考にしてください。

書き方のコツ

エンディングノートの書き方の流れ

書けるところから書く

最初からすべてを埋めようとすると、手が止まってしまいます。

名前や連絡先など書きやすいところから始め、少しずつ書き足していきましょう。

暗証番号やパスワードはそのまま書かない

エンディングノートを家族以外の人に見られると、悪用されるおそれがあります。

暗証番号やパスワードは書かず、「金庫の中のメモ」「家族だけが分かるヒント」などにとどめましょう。

口座番号も、下4桁だけにするなどの工夫をすると安心です。

日付を書いて、定期的に見直す

口座の解約や保険の見直し、引っ越しなどで、書いた内容は変わっていきます。

書いた日と見直した日を記入し、誕生日や年末など、年に1回は見直す習慣をつけましょう。

医療や葬儀の希望は家族と話しておく

延命治療や葬儀の希望は、ノートに書くだけでなく、家族と直接話しておくことが大切です。

いざというときにノートが見つからなかったり、家族が知らなかったりすると、希望どおりにならないことがあります。

お墓の希望は永代供養と樹木葬の違いも参考にしてください。

項目別の書き方の例

預貯金・保険

書く欄 記入例
金融機関・支店 〇〇銀行 〇〇支店
種類・口座番号 普通預金 口座番号の下4桁「1234」
通帳・カードの保管場所 寝室のたんすの2段目
保険 〇〇生命 終身保険 受取人:長女 証券は書類ケースの青いファイル

使っていない口座がある場合は、それも書いておくと、家族が探す手間を減らせます。

家族が預金を調べる方法は相続財産の調べ方で説明しています。

スマートフォン・ネットのサービス

ネット銀行やネット証券、電子マネー、有料の動画や音楽のサービスなどは、通帳や郵便物がなく、家族が気づきにくい財産や契約です。

  • 利用しているサービスの名前と、ログインに使うメールアドレス
  • 亡くなったあとにしてほしいこと(解約、データの削除、写真の保存など)
  • スマートフォンのロックを開ける方法の保管場所(そのまま書かない)

SNSのアカウントは、サービスによって、亡くなった人のアカウントを追悼用に残したり削除したりする手続きがあります。

医療・介護の希望

  • かかりつけの病院、持病、服用中の薬、アレルギー
  • 病名や余命を知らせてほしいか(告知の希望)
  • 回復の見込みがないときの延命治療の希望
  • 介護を受けたい場所(自宅、施設など)
  • 臓器提供の意思(臓器提供意思表示カードや、マイナンバーカードの意思表示欄にも書ける)

医療の希望は、そのときの状況で家族や医師と話し合って決めることになります。

書いた内容は、元気なうちに家族にも伝えておきましょう。

葬儀の希望

  • 葬儀の形式(家族葬、一般葬など)と宗教・宗派
  • 連絡してほしい人、呼んでほしい人
  • 遺影に使ってほしい写真
  • 喪主をお願いしたい人
  • お墓や納骨先の希望

葬儀のあとにもらえるお金は葬祭費・埋葬料の申請で確認できます。

家族がエンディングノートを使う場面

時期 家族がすること ノートで役立つ情報
入院・介護が必要になったとき 病院や施設との相談 持病、薬、医療・介護の希望
亡くなった直後 親族への連絡、葬儀の準備 連絡先、葬儀の希望
7日以内 死亡届 本籍、マイナンバーカードの保管場所
10日〜14日以内 年金の停止や健康保険の手続き 年金の種類、保険証の保管場所
3か月以内 相続放棄するかの判断 借入・保証の情報
10か月以内 相続税の申告 預貯金・不動産・保険の情報

期限のある手続きが続くので、情報がまとまっているほど、家族は落ち着いて手続きを進められます。

保管のしかた

保管場所 注意点
自宅の決まった場所 家族に場所を伝えておく。見つからないと意味がない
信頼できる家族に預ける 書き換えたときに渡し直す
パソコン・クラウド 家族が開けないと使えない。印刷したものも残す

貸金庫は、亡くなったあとすぐに開けられないことがあるので、エンディングノートの保管には向きません。

遺言書は、自筆の遺言書を法務局で預かってもらう制度(遺言書保管制度)を使うと、紛失や書き換えを防げます。

制度の使い方は自筆証書遺言書保管制度で説明しています。

エンディングノートと一緒に考えたいこと

備え 内容
遺言書 財産の分け方を法的に決める
任意後見契約 判断能力が衰えたときに、財産の管理を任せる人を決めておく
家族信託 元気なうちに、財産の管理を家族に託す
死後事務委任契約 葬儀や役所の手続き、遺品の整理などを、亡くなったあとに任せる人を決めておく
生前整理 使わない物や口座を減らし、家族の片付けの負担を減らす

判断能力が衰えたときの備えは任意後見とはと家族信託とは、生前の片付けは遺品整理の進め方の「生前整理」で説明しています。

遺言執行者の決め方は遺言執行者とはで説明しています。

お墓の希望や受け継ぐ人も、エンディングノートに書いておくと安心です(お墓を建てる費用と流れ|墓石・永代使用料・管理料と相続税)。

エンディングノート以外の終活の準備は、終活でやることリスト(チェックリストWord無料)で一覧にしています。

財産の一覧は、財産目録の書き方とひな形(Excel・Word・無料)を使うと整理しやすくなります。

ノートに書いた希望を法的に頼む方法は死後事務委任契約とはで説明しています。

葬儀の希望を書く前に費用を知っておきたいとき

エンディングノートに葬儀の希望を書くなら、費用の目安も家族と共有しておくと役立ちます。

資料を取り寄せて、プランと総額の内訳を見ておく方法があります。

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(資料請求)

プランの内容と料金は公式サイトで確認してください。

障害のある子がいる家庭の備え(お金・後見・暮らし)は障害のある子の親なきあと対策(チェックリスト付き)にまとめています。

家族葬を希望するときに家族へ伝えておくことは家族葬とはで説明しています。

よくある質問

エンディングノートに遺産の分け方を書いてもよいですか?

書くことはできますが、法的な効力はありません。

家族が希望を知るための参考にはなりますが、分け方を確実に決めたい場合は遺言書を作りましょう。

何歳から書けばよいですか?

決まりはありません。

病気やけがはいつ起こるか分からないので、思い立ったときに書き始めるのがよいでしょう。

親に書いてもらうにはどうすればよいですか?

「手続きで困らないように教えてほしい」と、家族のための準備として話すと受け入れてもらいやすくなります。

ひな形を一緒に見ながら、書きやすい項目から聞いていく方法もあります。

手書きとパソコン、どちらがよいですか?

どちらでも構いません。

パソコンで作った場合も、家族がすぐ見られるように印刷したものを残しておきましょう。

まとめ

  • エンディングノートは、財産の情報・連絡先・医療や葬儀の希望を家族に伝えるノート
  • 法的な効力はない。財産の分け方は遺言書で決める
  • 暗証番号やパスワードはそのまま書かず、保管場所やヒントにとどめる
  • 保管場所を家族に伝え、年に1回は見直す
  • 無料のWordひな形や、法務省のエンディングノートを使って書き始められる

監修者

行政書士(2018年11月開業)・社会保険労務士試験合格。遺産分割協議書の作成や相続人の調査(戸籍の収集)など、相続の書類づくりに携わっています。

このサイトでは、法務局・裁判所・国税庁・金融機関などが公表している一次資料で確かめた内容だけを書いています。詳しくは運営者情報をご覧ください。

参考資料:法務省・日本司法書士会連合会「エンディングノート〜あなたに届け、わたしの想い〜」/民法960条・967条・968条(遺言の方式)・915条(相続の承認・放棄の期間)(2026年10月1日確認)

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